かつて存在していた未来とは違う『未来』について

Googleとは何者か? 彼らを知るための40のコト

 

今回はGoogleについて書きたいと思う。

彼らの活動が膨大な為に、パワーポイントに詳細をまとめた。

この記事では軽く概要を書くので、もし興味があれば時間がある時にでも是非パワーポイントを見て欲しい。

 

1998年創業のGoogleは「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセス出来て使えるようにすること」をミッションステートメントとし、非公式ながら「Dont be evil(邪悪になるな)」というスローガンも持っている。

 

既に彼らの売上は2013年に7兆円を越え、時価総額はトヨタもMicrosoftも超える巨大なメディア企業である。その収益の9割は広告が支える。

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◼️メディアとしてのGoogle

国内の検索シェアではYahoo!に負けるが、海外では圧倒的なシェアを持っていて、ヨーロッパだと、なんと9割を超える。

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検索結果に広告を出し、収益を出す。検索は購入の直前なので、検索広告は購買に結びやすく収益が出しやすい。また日々、検索結果を良くする為にスパムを排除する努力を行っている。

 

スマホでの検索シェア確保の為、スマホ検索のCMをオンエア。これは国内はPCで大きなシェアをYahoo!に奪われてしまった為に、スマホではシェアを奪うという狙いかと思われる。

 

なお参考だが、Twitterは検索に引っかけないことで、収益を上げた唯一の会社である。(※詳細はパワポ資料を見て欲しい)

 

Andorid OSを携帯メーカーにタダで配布し、検索シェアを伸ばし、ChromeBookではPCのOSにも進出している。OSを抑えてしまえば、検索はデフォルトでGoogleになり、検索シェアをさらに伸ばす。

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検索だけではなく、GDN(Google Display Network)というバナー広告やYoutube

などメディアも運営し、Youtubeのユーザー国内利用者は2000万人以上と発表している。不法アップロード対策としては、YouTubeの広告収益をミュージシャンのレベニューシェアすることで、勝手にユーザーがアップしたPVなどからもミュージシャンは収益を得ることができるようになった。

 

またYouTuberというYoutube上で動画を配信し、稼ぎ生活する人も出てきている。海外の上位のYouTuberの年収は数億円以上と言われている。

 

ただ、ソーシャルメディア「Google+」やGoogleTVも成功とは言い難く、全てがうまくいっている訳ではない。

 

 

 ◼️メディア以外のGoogleの事業

Googleは検索、メディア事業に軸足を置きつつも、そこで得た莫大な収益を様々なテクノロジー分野に投資している。

 

 Google glass や血糖値を図れるコンタクトレンズなどIot(internet of things)にも進出。また音声検索を使った人口知能開発競争ではAppleのSiriと張り合っている。

 

また自動運転自動車も開発し、Googleのandroidを搭載したクルマも各自動車メーカーと連合を組み開発中だ。

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ベンチャー企業買収にも力を入れ、アルゴリズムからロボットベンチャーまで買収している。また宇宙開発には膨大になる開発リスクを取らないコンテストという形で投資している。

  

  ◼️3.11時の対応

Googleの2011年の震災の際の対応は素晴らしかった。

 

Crisis Responseという災害に関する情報や被害状況をリアルタイムにアップするサイトを立ち上げた。Hondaとpioneerの震災後のカーナビの通行情報を元に、自動車・通行実績情報マップ3/14からスタート。震災後にクルマが通れていれば、その道は使えるということだ。

 これにより現地に被災者の家族や親戚、支援者や物資を届けることが出来た。

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その他には、 

✔︎ NHKと協力しNHKの安否情報を検索、自分でも登録出来るperson finder

✔︎ 計画停電情報

✔︎ 写真を携帯メールで送るだけでアップできる、避難所名簿共有サービス

✔︎ Youtubeを活用した消息情報チャンネル

 

 ◼️各国政府とGoogle

2012年ウェブでの著作権保護を行い、既存メディアの権利保護を行う新著作権保護法案の「SOPA」をアメリカ政府は支持しなかった。米政府はコンテンツ産業や報道機関の保護ではなく、IT企業の発展を選んだと見ることが出来る。

 

またGoogleは他の米IT大手同様にNSA(米国国家安全保障局)に協力かしたという疑惑も持たれている。仮に協力があった場合、彼らの掲げる「Dont be evil(邪悪になるな)」が全うされているかどうかは気になる所である。

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そして検索市場の9割を占めるヨーロッパEU各国はGoogleを規制し、とうとう、独占禁止法でGoogleに警告をした。

 

大きくなればなるほど、権力が集中し、それを阻止しようとする力が働く。

Google会長のエリック・シュミットは自著「第五の権力」において2025年に70億人がネットに繋がり、「ネット」が、「立法」「司法」「行政」「報道機関」に続く、第五の権力になると書いている。

 

上記記事の詳細をパワーポイントにまとめている。 

気になる記事があれば、是非パワーポイントを見てもらえると嬉しい。

  • 企業としてのGoogle
  • メディアとしてのGoogle
  • メディア以外のGoogleの事業
  • 3.11時の対応
  • 各国政府とGoogle